パンレシピ.navi | The Secret of Boulangerie この手紙でわたしが伝えたいことはこの世に存在するあらゆる技術は 誰でも必ず体得することができ、実現可能であるということです。職人と呼ばれる言葉は いかに怠惰な作業者が自分の立場や地位を守る為に作り上げた まやかしの言葉であるということを証明します。優れた技術とは それを手に入れたい。体得したいと思っている全ての人が 手に入れる、体得する可能性がある。パンの技術も例外ではありません。パン作りの技術は、この世のあらゆる技術の中で もっとも閉鎖的で情報開示されていない世界です。 それゆえ、謎が多くとっつきにくいイメージがあるのです。 今ここで、職人の私が数あるしがらみをすべてこじ開け パン技術の秘密や隠された情報を白昼のもとにさらけ出し それらをあなたに全てお伝えします。 もしあなたが今、パンの技術を学びたい もしくはパン作りは難しいと考えているのなら 今すぐこの手紙を読んでください。 もし今何かの疑問の前で先に進まなくなっているのなら 恐らく読んで頂いた後、すっきりとしていると思います。安心して下さい。続きはこちらといった具合で、 こそこそ情報を隠して物を売りつけようなんて 気持ちは一切ありません。今あなたがすることは、大金をはたいて学校にお金を納めることではなく ましてやパン店に履歴書を持って駆けつけることでもなく ほんの少しの時間を使ってこの手紙を読むことだけです。 そうすれば、私の言っていることが本当であることに気がつくはずです。パン作りを学びたい。と考える人はまず最初に一番簡単で 一番手っ取り早い方法を探します。 本屋さんにはパンの教本、人気のパン店のレシピを公開している本が 山ほど並んでいます。 あなたの書棚にも一つや二つ並んでいるはずです。だけど、そのような本を買ってもあなたは全く作らなかった。 もしくは、一度や二度は本の通りに作ってみて本の出来あがり写真とは似ても似つかぬパンが焼き上がり そのパンを見てショックを受けながら すこし口にし、出来あがるまでに経過した時間を振り返り「もう二度と作りたくない。」と呟いたり、もしくは何もものを言わず、そっと本棚に買ったばかりの本をしまいこんだのではないでしょうか?まー安心してください。あなただけではないはずです。 大半のパン教本・パン書籍購入者のビギナーの悲しい行動パターンです。 これは至極当然のことです。パンは配合を同じにしても同じ味には絶対なりません。それはなぜなら、パンの味は原材料の味で組み立てるのではなく 発酵過程で組み立てるからです。お菓子や料理はレシピさえ同じなら見た目はともかく 味は大幅に変わりません。しかしパンはレシピが同じでも、作り方によって味の振り幅が大きすぎます。 市販の書籍ではあまりにも情報不足です。パン学校というものは、そもそもが専門学校です。 遊びでいくにはちょっと授業料が高いです。パン学校の入学費用等を表にしてみました。 かつて、パン学校を卒業して入社してきた方の初日の指導を行ったことがあります。その方が、夕方厨房の掃除をしながら私に言った言葉が 「今日一日で私が2年間学校で作ったパンの量を超えました。」とのことでした。そして、2年間にかかった学費を聞いてさらにわたしは驚きました。パンの専門学校は実習が圧倒的に少なすぎるという問題があり せっかく学んだ理論も、自分の経験とつながっていないため すぐに忘れる。時間とお金ががかかる割には大して身につかない。金銭的、時間的余裕のある人にはお勧めしますが… そもそもお金をかけてまで真剣にパン作りを学ぶということは ・パン業界で仕事をする。 ・パン店を経営する。 というような、仕事として取り組むための前準備のためです。しかし、製パンスタッフの給料は安い。 さらにパン店を立ち上げるためには異常に莫大な開業資金が必要です。 (飲食業界の中でも一番お金が必要です。) 高すぎるパン学校の授業料はあまりにもリターンが少ないといえます。 それに付け加えて、実習が少ないデメリットもあるなら 学校に行かずに最初から勤務して 自分で学んだ方が |