組島流 キャッチャー育成パッケージ 長年日本代表チームの捕手として活躍後、日本リーグの監督として選手指導をされてきた組島千登美氏の理論をご紹介します。 【組島千登美(Kumishima Chitomi) プロフィール】 1958年生まれ 八代市立第二中学校(熊本) 宇都宮女子商業高校(栃木) 東京女子体育大学 【ソフトボール歴】 1980年~1984年 横尾製作所女子ソフトボール部 1984年~1992年 株式会社デンソー女子ソフトボール部 1993年~2004年 株式会社デンソー女子ソフトボール部監督 2005年~2007年 湘南ベルマーレ女子ソフトボール部初代監督 2009年4月 IEC 九州国際カレッジ専門学校女子ソフトボール部監督就任 【全日本代表としての経歴】 >>> 1979年… 大学3年時に日本代表に初選出。5カ国対抗戦に出場 >>> 1984年… チャレンジカップに出場 >>> 1985年… 世界選手権大会9位、日中米の3カ国対抗戦、ジャパンカップに出場 >>> 1986年… カナダカップ3位 >>> 1990年… 世界選手権大会5位、アジア大会準優勝 >>> 1994年… コーチとして、世界選手権大会7位、アジア大会準優勝 キャッチャーはフェアグランド内の監督です。 指導者のほとんどがピッチャーだけを重視されますが、ピッチャがー良くなればなるほどキャッチャーの果たす役目は大きくなります。 いくら投手が良くても捕手で負けることがあります。逆に投手力が弱くても、捕手のインサイドワークで勝つことも可能です。 ただ肩が強いだけでは、捕手は務まりません。常に冷静で洞察力に優れていて瞬時に的確な判断ができることが求められます。 しかし、現実的にはポジションを決める際に、後回しになりやすいポジションになってしまうことがあります。 指導者にキャッチャーを選んだ理由を聞くと、 肩が強いから 機敏に動けないから 内野手を優先しているから キャッチャーも内野手なのですが… また、日頃のキャッチャーの練習も、 ピッチングのキャッチャー シートノックでのバント処理やキャッチャーフライの捕球 内野手が守ってのバント処理 ゲーム形式でのサインプレーやカットプレー 一般的にはこれくらいではないでしょうか? どちらかというとキャッチャーの基本を教えたり、キャッチャーのための練習をしたりしていないのが現実だと思います。 キャッチャーを経験したことがない指導者の方からは、「正直いってキャッチャーの指導法がよくわからない」 と言われます。 また、大事な試合で「パスボールで負けた」「サードにけん制したらボールが逸れて得 |