カロリーの大半は、体内、つまり筋肉の中で消費されていることを知っていますか? 筋肉は活動的な組織で、休んでいる時にもカロリーを消費しているのです 「苦労(痛み)なくして得られるものはない」 という諺がありますが、 実はウェイト・トレーニングは痛みを伴うものではありません。もし痛みがあるとすれば、それはウェイトの重さが合っていないか、 テクニックが正しくないかのどちらかでしょう。 テクニックをきちんと理解し、正しく行なうことがなにより大切で、 ここを怠ると、間違った筋肉に働きかけてしまうばかりか、ケガの原因にもなります。ウェイト・トレーニングをすると新陳代謝が上がり、 健康全般を改善することができる、最も効果的なエクササイズと言えるでしょう。心臓機能だけでなく骨も強化されるので、 骨粗鬆症などの症状を遅らせたり防いだりすることができます。新陳代謝は加齢と共に下がり、筋肉や骨密度も失われていきますが、 それが肥満などライフスタイルの悪循環に陥る原因でもあります。ウェイト・トレーニングは、 男女を問わず健康へのメリットがあり、年齢や体のサイズ、 体型に応じて、さまざまなトレーニング法があります。筋肉を鍛えたい、スタミナを増強したい、 心肺機能を改善したい、骨粗鬆症を予防したいなどは、 いずれも毎日のトレーニングにウェイト・トレーニングを加えることで、 目標達成以上のものが得られます。ウェイト・トレーニングで減量はできるでしょうか? その答えは、イエスです。もちろん、ウェイト・トレーニングは 筋肉を増やして、「大きくなる」ために取り組む人も多いのですが、 脂肪を燃やして代謝を上げ、減量のために取り組むこともできます。医師やフィットネスの専門家たちは、 効果的に減量するためのキーとなるのは、安静時代謝量 (RMR:体が休んでいる時にカロリーを消費する割合) を上げることだとしています。 ウェイト・トレーニングとボディマス指数 肥満かどうかを医学的に決定する1つの指針として、 ボディマス指数(BMI)と呼ばれるものがあります。BMIは、体重と身長の割合に基づいて体脂肪を大まかに測定するもので、 体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数値になります。BMI=体重(kg)÷〈身長(m)×身長(m)〉実際に、次の表と比較してみましょう。17.6以下 やせすぎ 19.8以下 やせぎみ 22 理想体重 24.2以上 過体重 26.4以上 肥満通常の生活をしている私たちにとって、 BMI値を下げて体を引き締めるベストな方法は、 なんと言ってもウェイト・トレーニングが1番です。ウェイト・トレーニングは 加齢のプロセスを逆行させられるわけでは決してありませんが、 少なくともこうした悪循環を打ち破って健康をキープすることができます。特に、団塊世代に当たる年齢の人たちは、 なにもしないとBMI値は徐々に上がってしまいます。 カロリーの大半は、体内、つまり筋肉の中で消費されていることを知っていますか? 筋肉は活動的な組織で、休んでいる時にも カロリーを消費しているのです(脂肪は違います)。つまり筋肉量が多ければ、それだけカロリーをたくさん消費することができ、 その筋肉量を増やすベストな方法が、ウェイト・トレーニングなのです。引き締まった筋肉が増えて代謝が上がってくれば、 ダイエットの問題の多くを解消することができます。食事だけではRMRが増えないため、永久的な減量にはつながりませんし、 ![]() |