マンションを定価で買う時代は終わりました! こんにちは、榊淳司です。 先日は、日本の不動産業界に衝撃をもたらすべく、このような著書を刊行いたしました。また、2007年に、今の「マンション値引き・価格・情報」というブログを始めて以来、住宅ジャーナリストとしてテレビや雑誌などで評論活動を行っています。時には一般のエンドユーザー向けにセミナーを開催したり、講演会に講師として招かれることもあります。 2009年9月に東京都中央区八重洲で開催したセミナー風景ブログやオフィシャルサイトでは、マンション相談に関する無料相談も行い、すでに2000件を超える相談にお答えしてきました。 「マンション値引き」というコンセプトで話題沸騰のブログその他の活動の一部をご紹介しましょう。2009年より日本経済新聞系列の日経BP社発行の月刊誌「日経マネー」に「失敗しない不動産投資術」というコラムを毎月掲載。好評につき2010年も連載を継続中。 同じく日経新聞系のテレビ東京の番組「e-Morning」にコメンテーターとして出演。 また、CS局である日経CNBCの番組「TOKYOマーケットウォッチ」にも出演。ユニクロマンションとアウトレットマンションについてコメントしました。同局からはさらに出演依頼も来ています。また、主婦と生活社の季刊本「トクするマイホーム」の巻頭特集「世界で一番わかりやすい値引き交渉術」には全面協力。 このような活動を通じて、エンドユーザーのみなさんに、新築マンションの選び方や価格の見極め方についてのノウハウをお伝えしてきました。しかし、まだまだ活動が足りないと考えています。今や大半の新築マンションの販売現場ではひそかに「値引き販売」が行われています。特に「完成在庫」と呼ばれる竣工済みマンションの場合90%以上の物件が「値引き」販売されていると考えていいでしょう。そういう厳然とした事実があるにもかかわらず、まだその現実に気付かないエンドユーザーのみなさんが多くいらっしゃいます。また、気付いていてもうまく「値引き交渉」が出来ない方も大変多くおられるようです。 「○○○というマンションは値引きしているのでしょうか?」「この○○○というマンションは、いったいいくらまで値引きできるでしょうか?」「今、300万円まで値引き交渉が進んでいます。もっと交渉するべきでしょうか?」「どのように値引き交渉をすればいいのでしょうか?」「何か値引きを引き出すいい方法があったら教えてください」「○○○というマンションが0000万円です。買ってもいいでしょうか?」本当に多くの方々から、様々な相談が寄せられました。相談内容の中でも、かなり多いのが「値引き交渉のやり方を教えてください」といったものです。はっきり申し上げて「こうすれば必ず値引きさせられます」というような方法はありません。マンションの値引き販売に限らず、モノやサービスの価格交渉というのは売主と買主がお互いの許容範囲の一致点を探り合う非常にデリケートな話し合いなのです。つまりは、買主側がいかに巧妙な交渉術を使おうと売主が最終的に同意しなければ成立しません。では、値引きの交渉術なんていらないのでは?いいえ、そんなことはありません。今や、新築マンションの価格は「値引き交渉」という買い手と売り手の真剣勝負によって決まります。交渉のテクニックが優れているからどんなマンションでも希望の値引きを引き出せる、というわけではありません。ただ、上手に交渉できる方は値引きをしているマンションから、売主が「仕方がないな」と思える最大幅の値引きを引き出すことができます。 でも、交渉の上手でない方はたとえ値引きをしているマンションからでも最小限の値引き幅しか引き出せないでしょう。その差はどれくらいあるか?例をあげて説明しましょう。ある販売不振の新築マンションが、個別交渉で値引きを始めたとします。「20%までならいいだろう」売主は販売会社にそう指示しました。でも交渉の上手なAさんだと25%引き出すことも可能です。なぜなら、交渉の上手でないBさんには15%しか値引きせずあまった5%をAさんの値引きに回せるからです。そこで10%の差が出ます。トータルの帳尻が合っていれば、売主は文句を言いません。何といっても、ドンブリ勘定が得意な業界ですから。10%・・・・5000万円のマンションなら500万円です。35年間のローンの支払いにすると、月々で17,000円くらい違いますね。総返済額で750万円以上違ってきます。(借入金利2.475%で算出) つまり、交渉が上手な人は、そうで |