「プロが教える店舗の選び方」 リクルート社の起業情報誌「アントレ」主催の独立開業セミナー等で、「店舗の選び方」というテーマで何度も講演させていただきました。 講演が終わると演台の周りにたちまち人だかりができ、質問攻めにあいます。 またアントレのメールマガジンでも同様のテーマで依頼を受け、約1年に渡り執筆致しました。この時も、多くの方からメールで質問を受けました。 質問者は、皆真剣です。質問を受けて驚くのは、質問があまりに初歩的なことなのです。 そして多くの場合、立地について間違えた捉え方をしているのです。しかも、間違った知識のまま、初めてのビジネスに踏み出そうとしているのです。 今回の執筆は、過去の講演やメールマガジンでは説明できなかった、より具体的なことを、豊富な表や図を交えて説明しています。 飲食店や物品販売業などをはじめ、商売をする上で店舗の立地選定は極めて重要です。 毎年、17万件程度の飲食店が新規オープンしておりますが、ほとんど同じくらいの数の飲食店が閉店しています。このうち、立地選定のミスが数多くあります。 この現状は、飲食店に限ったことではありません。販売業や美容室、英会話学校などの各種教室、娯楽施設などほとんどのビジネスは、立地の良し悪しにビジネスの成否を左右されます。 私はこれまでに、店舗立地に関する事で、数多くの相談を受けてきました。相談者は、初めてビジネスで、不安を抱えています。 私に相談して、契約を予定していた物件を調査し直して、契約を見直した方も多くいます。この方たちは、ラッキーな方だったといえます。 一方で、失敗して閉店の相談も数多く受けてきました。一旦店舗を構えてしまうと、そう簡単には場所を移すことはできません。店を開けてみて、思うように売上が上がらず、立地選定の失敗に気づいても後の祭りです。 |