顎関節症の症状と治療方法 「7日で良くなる??」 「そんなのウソでしょ、あるわけないでしょ?」 「この痛み、この先どうなるかの恐怖に私がどれだけ 戦い続けているか知ってるんですか?」 と、思いましたか? もしかしたら、あなたは何カ月も、何年間も、何十年も顎関節症で苦しみ続けていて、 病院通いをしている人かもしれません。 残念ながら、 私は安易に、「顎関節症で悩んでいますか?それならこんな方法がありますよ。」 なんていう、普通の歯科医が言うようなことは言いません。 ただ、一つだけ命をかけて言えるとしたら、 あなたの痛み、苦しみ、将来が手に取るように分かる、ということです。 なぜなら…、 私は顎関節の専門歯科医で、軽い症状から重い症状の患者まで、 200人以上の顎関節症の治療をしてきましたが、 実は、“私自身が重度の顎関節症の患者”だったからです。 この病気のせいで、 私は青春を失いました。 死んだほうがましだと何度思ったか、数えきれません。あれは、小学校の低学年の、まだ小さいときのことでした。 そのころ、私は、発作性の低血圧、脳貧血、立ちくらみなどの症状で、 体育の授業のほとんどを見学で過ごすほど、体調が良くありませんでした。 こんな体だったので、私は毎週月曜日の朝にあった全校朝礼のとき、 その数十分間がどうしようもないほど苦痛でした。 私はほとんど運動ができなくて、筋肉が弱く、 体格の割に頭が大きく重く、左手で頬づえをついて支えないと、 首や肩が疲れてしまい、机に向かって座っていられない状態でした。 小学生のころ、学年に一人は、こんなひ弱な男の子がいませんでしたか? まさに、私がその男の子のようなイメージです。 高校受験の頃は、肩こりがひどくて、よく首が固まってしまい、 激しい痛みに悩まされていました。 体調不良は高校3年の時とき、さらにひどくなり、 「代謝病の疑い」と診断され、入院させられ、長期にわたり薬を投与されましたが、 ぜんぜん効果はありませんでした。 その後のことです…… とうとう、下あごが後ろに下がりすぎて、人前で、お茶を飲もうとすると、 クビと腕が勝手にケイレンしてしまうのです。水はなんとか飲めるのですが、 熱いお茶や、大好きだったコーヒーを飲むときもクビの震えがとまらないのです。 私は緊張しやすい性格だったので、それが原因だと思っていたのですが、 当時、これは原因不明で、治療法がなかったので、「治療法がない」、 つまり「治らない病気」という事で絶望的な恐怖を感じていました。 大学時代は、このような状態が続いたため、食事の時間をずらしたりして、 極力人前で食事をしないようにしました。 レストランや食堂で食事をするなんて、とんでもないことで、水分は一切取らないで、 なんとか食べるだけにして、早く退散することばかり考えていました。 たちが悪いことに、おなかにガスがたまり、腹鳴といって、緊張すると おなかがゴロゴロ鳴るというおまけまでついていました。 他人から見れば、「変人」だと思われたに違いありません。 そんなことから、すべての自信を失い、人前に出るなんて事は いっさいできなくなってしまいました。女性とデートなんて、とんでもない事でした。 結果、私は対人恐怖症になり、若いころの青春時代を失ってしまいました。 毎朝、起きて顔を洗っている自分を鏡で見て 「こんな人生、嫌だ…」と、人生がいやで嫌でたまらかった記憶が鮮明に残っています。 原因が「顎関節症」だという事が分かった今では、このような事はありませんが、 これらは全て、下あごの後退から始まっていたのでした。顎関節症が原因で、対人恐怖症になり、毎日、死んだほうがましだと思うほど、 肉体的にも、精神的にも苦しんでいた私ですが、 ただ、こんな私が、 “あるきっかけ”が原因で、顎関節症の治療に取り組むようになりました |