「10倍株投資法」はズバリ「安い株を買って、高く売り抜ける」これに尽きます。安い株とは、単純に株価が安い株。会社の時価総額が少ないなど、いろいろな理由があるでしょう。しかし、物理的に「安い株」というのは存在します。これを買って高くなったときに売り抜ければよいのです。 「10倍株投資法」は、基本的に低位株をターゲットとします。たとえば、株価が100円や200円などです。証券市場を見渡すと、株価が1000円ぐらいで、最低購入単位が1000株など、最低でも資金が100万円必要な「値がさ株」というものがありますが、山本式10倍株投資法では、株価が100円、200円の株を狙っていきますので、10万円、20万円といった少ない資金でも大きなリターンを手にするチャンスがあります。 雑誌などでアナリストが言っている意見を鵜呑みにしていませんか? たとえば月刊誌などの場合、どんなに速くても、そこに載っている情報は1週間以上前のものです。10倍株投資法は、ある法則にしたがって機械的にスクリーニングしていくだけ。だから銘柄選びが単純で済むのです。 10倍株投資法は、いわゆる低位株を狙った投資法です。1円株価が騰がっただけで大きなリターンが期待できます。いつどの株が吹き騰がってもおかしくないこの投資法で、十分な利益を得てください。 あなたは投資をするときに、何を基準にしますか? たとえば、株式投資では何らかの銘柄を買っていますね。そのとき、銘柄はどのようにして選んでいますか? 好業績だから、PBRが1倍割れだから、株価がゴールデンクロスをしたから……。 いろんな銘柄の選び方があると思います。 しかし、共通するのは、おそらく、あなたは「その銘柄が割安だ」「この値段よりももっと上がるに違いない」と思ったから買ったのではないでしょうか? 当たり前のことです。 ただ、「安い時」というのをどの位置に見いだすのかが問題です。 「過去のチャートと見比べて……」「75日線とのマイナスかい離幅が大きいから」など、理由付けはあるでしょう。 しかし、考えてもみてください。 バブルのときは日経平均は3万5000円を超えていたのです。いまの日経平均株価は1万円をウロウロしています。わずか数年で日経平均自体が3分の1になったのです。 たとえばソニーなどの誰でも知っている超優良企業がありますね。 いまから9年前の2000年には、株価は33,900円の高値を付けています。しかし、現在の株価は2,600円。約13分の1です。もうちょっと視点を戻して、リーマンショック前までに限定してみましょうか。いまからたった2年前の2007年のソニーの株価は7190円です。たった2年の間に、3分の1程度になってしまっています。 ソニーの株にしても、ITバブルの絶頂期、リーマンショック前までの水準から比べると、たしかに「割安」と言えるかもしれません。しかし、過去6ヵ月でみればどうでしょう。株価は2400円から2600円のボックス圏で動いており、決して目をつぶって「割安だ!」と言い切れるものではありません。 このように、業績、過去の株価といった記憶が、時として判断を誤らせることがあるのです。 ご挨拶が遅れて誠に申し訳ありません。元証券ディーラーの山本伸一です。私はかつて日興證券に在籍。永和証券、大和証券で、プロのディーラーとして22年間、株式市場の第一線で資産運用のディーリングを担当してきました。 おかげさまで株式評論家として認められ、現在も個人投資家のみなさまの力になれればと、「株式新聞」などに連載を書かさせて頂いております。 長年証券ディーラーを続けていて思うのは、個人投資家のみなさまが「株は騰がるのが前提である」という、間違った目線を持っていることです。 相場全体が上がり続けるということはあり得ない話です。どこを起点にするのかで、割安、割高は人それぞれ違います。「割安だ」と思って買った株でも、20%、30%と下が |