真眼馬券術、馬券、競馬 馬券の本質は今も昔も変わらない まずは下記のデータをご覧下さい。これは左側が10年前の単勝1番人気馬の成績で、右側が昨年2008年度の同条件のデータです。 競馬のオッズは、競馬全体の総意を示しているのはご存じの通りです。表を見る限りでは、 1番人気の成績は、どちらもほとんど変化がないことがご理解いただけると思います。 10年前から比べるとパソコンの性能は格段に向上し、インターネットを始めとした競馬データもその当時とは比較にならないほど充実していますし、 またデータ分析もいとも簡単に実行できます。しかしながら、予想精度の向上はこのデータからは全く見受けられません。 これだけネットが発達し多くの有益だと喧伝されている情報が溢れかえり、それを利用する人間が数多く競馬に参加している現在でも、 的中の方向性の臨界点は10年前と全くといっていいほど向上させることはできていないのです。 というよりも、これが競馬予想の限界であり、今も昔も変わらぬ境界線なのです。それは競馬がただ純粋な能力値だけの分析で 勝ち負けを完璧に予測できるという単純な構図のゲームではないということです。むしろ、競馬に関わらず勝負事というのは大なり小なり 不確定要素から逃れることができないことを示しています。 しかしながら、別の角度から言えば、不確定要素がありながら1番人気に推された馬の複勝率が60%を超えているということも驚かされます。 つまり1番人気に推された馬は3回に2回は馬券の対象になっているということです。 もっといえば、オッズの方向性は見事に結果にリンクしています。例えば2000年以降現在(2009.04.11)まで単勝1.2倍以上まで支持された馬は 592頭います。その成績は勝率72.0%、連対率85.5%、複勝率91.2%となっており、驚異的な的中率を誇っています。 その数字を見る限り競馬はある意味当てるだけなら それほど難しいゲームではないということです。 競馬市場の現状 ここでまた、1つのデータを示したいと思います。下記の表は過去3年間における単勝配当金額別の回収率表となっています。 横軸は配当金額で縦軸は回収率を示しています。 5000円台の配当部分で回収率が100%を超えていますが、これはデータの偏りによる一種の歪みでしょう。低確率ゾーンでは期間が短くなれば そのような傾向も示す部分も出てきますが、概ね期間が延びるに連れて平準化されます。それよりも見ていただきたいのは、単純にオッズだけで 勝ち馬を選んでも、どのゾーンに賭けようと先の例を除いて回収率が100%を超えるゾーンがないということです。 これは競馬の控除額が単勝・複勝で20%、連複・連単・ワイド馬券で25%もの控除額が引かれている所為です。配当というのは 全賭け金からそれぞれの控除額を引いたものを得票数で割って当選馬券購入者に還元する仕組みになっています。 つまり、馬券で儲けるためには、この控除額分を含めた勝利が必要で、 これは確実に儲かる胴元以外の馬券購入者にとって非常に高いハードルなのです。 競馬市場は効率的ではない しかし、この表からもう一つの可能性も見出せます。700円台の配当から2000円台の配当ゾーンにかけて、 80%以上の回収率を示しているゾーンがあるこ |