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たった10日間集中するだけで中国語をマスターできる!?ファンキー末吉の中国語講座

「爆風スランプ」の元ドラマー。2001年より中国に移住し、活動の拠点を移す。
今や中国の音楽シーンに無くてはならない存在である。
1999〜2000年にNHK教育テレビの「中国語会話」にレギュラー出演。
「中国語で歌おう! ―カラオケで学ぶ中国語」(アルク)
「ここが気になる! 中国人」(成美文庫)など、著書多数。ほとんどの中国語教材には「中国語は四声と呼ばれるイントネーションが何よりも大切だ」と書かれています。確かに中国語を話すときも聞くときもこの四声の発音を身に付けていなければ会話が成り立ちません。
しかし、その勉強の仕方に問題があるのです。そもそも四声は本では体感できるわけがありません。付属のCDなんかもっと役に立たないといえるでしょう。
「この教材通りに勉強を進め、書いてある例文を付属のCD・DVDと同じように真似して発音してみてください!」
一般的に出回っている教材のほとんどがこのパターンでした。
しかし……先生の喋っている発音と同じように発音してみろと言われても中国語を聞き取れない人間にどうやって同じ発音しろというのでしょうか?
先生が喋っているイントネーションと同じように喋れと言われても「不可能」と言ってもいいでしょう。
もはやスタートの時点から矛盾が発生しています。
しかも、その覚えている例文に関しても応用がほとんど効かず、日常会話、ビジネスなどで一切使えないものばかりなのです。
もし仮に、「発音は何度も聞くことで聞き取れるようになる」という言い分だとしても間違った発音で練習して変な癖がついてしまう可能性は非常に高いです。中国語スクールでは“ネイティブが教える”を売りにしている所も少なくありませんが先生が「これは二声です。これは三声です。だから発音はこうなります」なんて説明を聞いて、素人がそのまま全く同じに発音出来たら天才ではないでしょうか。
中国語には日本語にも英語にもない難しい発音がたくさんあります。
例えば、「雨(Yu)」。
この発音は日本語で言うところの「ユ」でもなければ「イ」でもありません。
正しい発音で「雨(Yu)だよ」と言われて、「ああそうですか」とそのまま発音出来る日本人はまずいません。
日本語では表現できない言葉、日本人が出したことがないような発音(音)なのです。
多くの日本人が普段何気なくこの発音を耳にしたとしても工事現場で聞く音と同じ意味を持たないノイズ(雑音)としてしか捉えることができないのです。
しかし、そんなこともお構いなしに語学教室のネイティブスピーカーは「これは雨(Yu)です、雨(Yu)。」「もう一度、発音してください。雨(Yu)、雨(Yu)……」など、できるまでしつこくやれと言ってきます。
発音している当の本人は日本語にはない音をはじめて声に出しているため、ハッキリとした違いを知ることができず、結局、何十回、何百回と同じことを繰り返す羽目になるのです。
気がつけば「雨(Yu)」という発音だけに、一年も二年も使っていたという話はめずらしくも何ともありません。
私の知る限りでは、中国語教室に通っているほとんどの日本人がこのような経験をしていると言っても過言ではないのです。
だからこそ、最も効果的に中国語を身につけられると言われている語学教室でさえも、数年という時間がかかってしまうのです。
そんな現場を私はたくさん見てきました。



このように、私は日本で常識となっている中国語の勉強方法を約10年以上にわたり一つ一つ分析してきました。
もちろん、今挙げた勉強方法の中にも、部分的にみると効果的なところはたくさんあります。
一つ一つの勉強方法にも効果的な「部分」はたくさんあるのです。
しかし、全体として無駄な部分があまりにも多すぎるためにその「効果的な部分」の良さが一切消されてしまっているのです。
そのことを知った私は、他にもっと効率のいい勉強法はないかと毎日のように考え研究し続けました。
そして、1年が過ぎようとしていたときのことです……。
私は本当に単純な勉強方法を思いついてしまったのです。
その時は「これだ!」と飛び上がった事をよく覚えています。
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