英語圏で有名なインフォプレナーに、ビル・グレイザーという人がいます。 「オンラインとオフラインの融合」を考えるマジシャンのような人で、 「商品価格を釣り上げるノウハウ」として、セミナーなどで披露してきたノウハウがあり ます。 そのビル・グレイザーのノウハウのキモの一つが、「ダ ウンロード販売以外に、実体のあるものを売れ!」ということです。 要するに、英語圏においても、「ダウンロードしなければ購入できない」というものには、 いくつも問題点があるというのです。 その問題の一つは、インターネットに慣れている人にとっては、 何の問題もない「ダウンロードする」という行為が、 慣れていない人にとっては、非常に大き な障害となっており、 「ダウンロードし ないと購入できないものは、あきらめる」という人が多いということです。 もう一つの問題は、ビル・グレイザーが特に強調していることですが、 「ダウンロード販 売だと、価値が低く感じられてしまう」ということです。 そこで、これらの問題点を解決するために、 ダウンロード販売だけでなく、「実体のあるもの」として、 印刷・製本された 本として販売したり、CDやDVD の「形」にして販売したりすべきだというのです。 ビル・グレイザーのちょっと古いセミナーでは、 「カセットテープやビデオテープでも販売しろ」と言っていました。 このように、販売するもの自体は全く同じであったとしても、「販 売する商品の形式」を変えて、同時並行で販売することで、 3つの効果が見込めるというの です。 ひとつは、ダウンロード販売では購入しない層を取り込め ること。 もう一つは、購入単価をアップすることができること。 さらに、展開次第では、 セット販売にすることで、さらに購入額をアップできること。 実際、英語圏の商材を見てみると、ダウンロード販売だけの商品は、 びっくりするくらいの低額(1.99ドルなどという価格破壊商品も)になっているもの もたくさんある一方で、 「セット商品」を上手にアピールしているものでは、 日本円で数十万円もの商材が大ヒットしているのです。 いずれにしても、インターネットビジネスで成功している人は、 「一粒で何倍もおいしい」ビジネスを展開しているのが特徴です。「本を作れ!」といっても、コストや手間が… 実は、日本でも、英語圏のノウハウについては知っている人も大勢いるのです。 ヤニク・シルバーのバースデイセミナーのDVDが販売されていますので、 それを通じて、「知っている」人も多いのです。 しかし、現実には、本にして販売したり、CDやDVDにして、 ダウンロード版と並行で販売したりする人というのは、とても少ないのです。 その理由は何なのか? 当社では、自ら、いくつかの商品を販売しながら、 多くのインフォプレナーともお付き合いがありますので、 自分の考えはさておいて、何人かのインフォプレ ナーに聞いてました 、というか、雑談の中で、話題としてさりげなく取り上げたのですが…。 その中で、共通して出てきたことは、 「リスクを負って 本を作ったり、DVDを作ったりするようなことは避けたい」 というものでした。 本はさておき、DVDなどは、プレス方式ではなく、パソコン上でコピーすれば、 簡単に複製ができるわけですが、 それでも、DVDの盤面に印刷したり、 トールカバーのデザインを考えて 、印刷したりするなどという手間を考えると、二の足を踏んでしまう人が多かったのです。単価ダウンと販売チャンスロスを何とかなくしたい 本当のことを言いますと、「手間がかかるのでやりたくない」と考えていたのは、 私自身でした(笑)。 にもかかわらず、インフォプレナーの方から、売上アップのご相談を受けると、 「本やCD・DVDの形にして販売したほうがよい」などと、 好き勝手な「ア ドバイス」をしていたのですから、ひどい話です(笑)。 しかし、笑っているだけでは済まなくなってきたのです(泣)。 ひとつは、日本のダウンロード販売商品の市場 |