はじめまして。石田三成と申します。 (ペンネームです。まだ某企業に勤務していますので・・・) まずは簡単に私の自己紹介をさせて頂きますね。 私は某大手保険会社で25年間営業に携わってきました。 営業マンとして、個人の営業成績で全国表彰されたことはもちろん、 営業所長として、売り上げが全国のワースト3に入っていたダメ営業所を1年で立て直し、 全国トップの営業所にしたこともあります。 ここ数年は、その実績を買われ、「営業研修センター」のセンター長のポストに就いています。 「営業研修センター」には全国の新人営業スタッフだけではなく、 なかなか成績の上がらない、俗に言う”落ちこぼれ”営業マンが次々と研修を受けに来ます。 研修に来る人間というのは実に様々です。 一流といわれる大学を出ていながら、礼儀・常識が全く出来ていない新人営業マン テンションだけが空回りしている(正直少しうるさいです)若手営業マン うだつの上がらないという言葉がぴったり当てはまってしまう中堅営業マン、等々 のべ数千人という人数の研修を行ってきましたが、 その中から次々と成績優秀者が現れており、 現在、全国最年少の営業所長になっている者もいます。 今でこそ営業研修センターのセンター長を名乗ることができていますが、 実は私自身、恥ずかしながら、営業を始めてすぐの頃は”落ちこぼれ”でした。 というのも、私は大学時代「電気工学」を専攻していた技術畑の人間でありながら、ある事情で営業の世界に途中参入せざるを得なくなったという経歴を持っていました。 とにかくテレアポをしても、飛込みをしても、既存客を回っても 一向に契約が取れない。 元々口下手ということもあり、お客さんを訪問しても何を話していいかすらわからず、毎日営業と言って外に出ては、パチンコ屋や喫茶店に足しげく通っていました。 上司からも毎日ネチネチと愚痴を言われ、ストレスで会社に行くのが苦痛で仕方がありませんでした。 やはり自分には営業は向いてなかったのか・・・。 辞めたい辞めたいと思いながら過ごした暗い新人時代でした。 しかし、私には簡単にやめられない理由がありました。 私にはその時「婚約者」がいたのです。 と言っても、自分たちの中で「結婚したい」と言っていただけで、 まだお互いの両親に報告もできておらず、また、そのままでは認められることもない状態でした。 まだ、「男たるもの」「女たるもの」といった考えが色濃く残っていた時代でもありましたし、 相手の父親は「頑固一徹」を絵に |