◆初級シスアドって誰でも簡単に取れる資格なの?「1日1時間、たった1ヶ月の勉強」でシスアドの資格を取ったなんて書くと、初級シスアドって誰でも簡単に取れる資格なの?と疑問に思われることでしょう。それに、こんなことを言う人だっています。悪いが初級シスアドなんて1ヶ月ほどの勉強も必要ない低いレベルの試験ですよ。しかし、情報処理推進機構が発表している、2006年春のシスアド試験についての事実はこうです(↓)。応募者数(願書を提出した人の数) 75,958人 受験者数(実際に試験を受けた人の数)53,413人 合格者数15,636人 シスアドの試験を志して申し込んだのに、当日までに挫折してしまった人が22,545人もいます。申し込んだ人のうち途中で挫折した人の割合が30%近くもあるのです。で、肝心の合格率はというと、たったの20%! シスアドの試験に申し込んだ10人に8人は試験に合格できないのです。実際に受験した人のうちでも、合格率は30%しかありません。難関大学の受験や司法試験だったら、記念受験(どう考えても受かる訳はないけど、記念に受験だけしておくか)というのがあり得ますが、シスアド試験の性質を考えれば、受かるために申し込んで受験する人がほとんどのはずです。なのに合格率はたったの2割!これでも、誰でも受かる簡単な試験だと思いますか?◆シスアド試験の合格率は何でこんなに低いのか?まず、「シスアド試験の出題範囲がかなり広い」ことが挙げられます。手元にある参考書の章立てはこうなっています。パソコンのハードウェア パソコンのソフトウェア 表計算ソフト データベース ネットワーク シスアドとシステム開発 システムの運用管理 業務知識この8つのまとまりも何もない分野からバラバラに出題されますので、実務経験がない人には特にしんどいです。参考書を見ただけで、「こんなに覚え切れるか!」と投げてしまう人も少なくないことでしょう。それだけでなく、午後問題にでてくる長文読解で時間切れになってしまう人も少なくないようです。知識があれば何とかなる午前問題と違って、午後問題の場合、まず長文を読み込んで、答えの手掛かりを探していかないといけません。つまり、「知識」+「文章の読解力」がないと点が取れないのです。また、最近は「セキュリティ」や「個人情報保護」に関する出題も増えていますが、入門書レベルでは軽くしか触れられていない場合がほとんどです。あとは、計算問題で引っ掛かる、マークシート形式のテストに慣れてない、なども原因になります。これではシスアド試験の合格率が2割(実質3割)しかないのも無理もありません。◆初級シスアドはコツさえつかめば簡単そのもの!と、ここまでさんざん脅してきましたが、じつは、やることをきちんとやれば、初級シスアドのようなマークシートの試験は合格できます。はっきり言ってマークシートの試験は【2つのコツ】さえつかめば簡単ですから。そう、「勉強のコツ」と「解答のコツ」の2つです。さっきも書きましたが、初級シスアドはむやみに出題範囲が広いです。でも、本当は「広く見えるだけ」です。こと初級シスアドに関して言えば、実のところ、大したことは求められてはいません。初級シスアドでは表計算ソフトの使い方が出題されますが、MOS(Microsoft Official Specialist)の試験に比べれば内容は屁のようなものです。データベースソフトやSQL(クエリー問い合わせ言語)についても出題されますが、これまたMOSの試験に比べれば簡単そのものです。さらに、会計についても少しばかり問われますが、その出題レベルはというと、簿記検定と比べるのも気が引けるような初歩的なものでしかありません。つまり初級シスアドの場合、出題範囲は妙に広いものの、あちこちの分野のごくごく基礎的なことしか問われないのです。そして、それに気付けるかどうかというのが、合格できるかどうかの大きな分かれ目になります。◆で、あんた誰? 何者?自己紹介が遅れてしまいました。私は新谷貴司(シンタニタカシ)と申します。1998年末から6年間、ネットショップの管理業務を行っておりました。2005年頭に独立し、現在はネットビジネス関連の情報発信を行なっております。…というと、業務でずっとパソコンやネットを使ってるならシスアドの試験に通って当 |