緊張を、頭で考えて解消しようとしても無駄 ユング心理学入門 (培風館) 心理学者 C.G.ユング氏は、「意識」と「無意識」を氷山に例えて説明し、「意識」は海上に見えるわずかな部分にすぎず、海面下には「無意識」という巨大な領域が潜んでいる。そして、この無意識こそが人の考えや行動などに大きな影響を与えているという。 大多数の方が、頭(意識)で考えて緊張をなくそうとしています。例えば、・普段通りにやろうと自分に言い聞かせたり、・落ち着こう、落ち着こうと思ったり、・震えないようにしようと考えたり・・・これらを意識して、緊張はなくなりますか?緊張はなくなりません。なぜ緊張はなくならないのか?それは、緊張というものは、無意識の条件反射のようなもので、条件(人前に出る、大勢の中に入るなど)がそろえば、反射的に緊張するようになってしまっているからです。つまり、頭ではなく、もっと深い部分、滞在意識(=無意識)を改善しないと、解決できないのです。これをわかっていなくて、意識的に解決しようとするから、いつまで経っても改善されないのです。 悪循環がさらにあがり症を深刻にする図のような悪循環を体験していませんか?緊張していると周りに知れるのが辛い↓緊張したらどうしよう↓(不安がつのって)緊張してしまうそして、緊張が皆に伝わり、頭が真っ白になってしまう。後で、緊張してしまったことを1人で何度も思い返して胸が苦しくなる。↓さらに緊張していると周りに知れるのが恐くなる↓・・・このような緊張・失敗・反省・不安増加の体験を繰り返していくと、滞在意識にストレスがたまっていきます。そして、滞在意識にストレスが溜まると、条件反射的に緊張しやすくなるのです。『場数を踏めば、あがり症は克服できる』 はウソ。「場数を踏めば、あがり症は克服できる」 と言うのは間違いです。このように言う人は、人間が本来持つ「緊張」と「あがり症」を混同して認識している場合が多いです。単なる緊張は、誰もが持つもので、経験を積めば軽減します。しかし、あがり症は、緊張を経験するほど、滞在意識にストレスが溜まっていきます。つまり、軽減するどころか、ひどくなる可能性が高いのです。単なる緊張とあがり症を混同している人が多いのが現状です。 『気にしなければ良い』 というアドバイスは全く効かない。あがり症でない人は、「あがり症」のことを重く考えていません。「気にしなければ良い」「普段通りやれば良い」など無責任なことを言いますが、あがり症の人には効きません。なぜなら、滞在意識に溜まったストレスに対し、意識で「気にしない」「普段通りに・・・」などと言っても、滞在意識まで言葉が届かないからです。 あがり症は『薬で解決』できない。薬を飲むと、一時的にあがり症が軽減された状態になるかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。薬が必ず効くとも限りませんし、突然やってくる場面には対応できません。また、薬の量や強さがどんどん増えた方や、長期的に使用して、元気がなくなった方もいます。そして、重要なことですが、「これから先あなたは、ずっと薬と一緒の生活を選択しますか?」 ということです。 では、どうやったらあなたの「あがり症」は解消されるのか・・・その前に、改めまして、大分県自律訓練法センター 心理療法士の葛城利雄です。心理療法のプロとして30年以上この仕事に携わっていますが、私の所に来られる方の6割以上が「あがり症」の方です。残念な事に、皆さん、あがり症に対する正しい知識を持っておらず、時には、かなりひどくなって来られた方もいます。病院でもらった薬を飲み続け、本当に生気のない方もいます。「正しい知識を伝えたい」「全国のできるだけ多くの方を救いたい」と常日頃から思っていますが、私1人の力は知れたものです。「ぜひお願いしたい」と言われた遠方の方で、距離的な問題で断念された方もいました。そんな折、このインターネットでのノウハウ提供を提案されました。正直、私はインターネットには詳しくなく、不信感しか持っておらず、何度かお断りしました。しかし、何度も話を聞くうちに、もしかしたら、私が常日頃考えている「正しい方法で多くの方を救いたい」という願いが実現できるかもしれないと思い、思い切って提供することにしました。この機会を通して、あなた1人でも、あがり症改善へのお手伝いができたらと考えています。あがり症を解消するためには、滞在意識に溜まったストレスを取り除くことが必要となります。滞在意識のストレスを取り除くことによって、大事な場面で緊張しにくくなります。また、普段の気持ちが非常に楽 |