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 あなたもきっと同じことでしょう。 競馬で安定的に稼ぐことができたら喜んでいただけますか？ では、さっそくお話ししましょう。今から登場する二人は、人には言えない程競馬が好きで、その経験も豊富なのですが・・・ ふと窓の外を見渡しながらため息混じりにつぶやく。「今日は三人か・・・。」自宅周辺には、今日も借金取りの姿が見え隠れしており、家から一歩も出ることが出来ない。 そればかりかカーテンを開けることすらご法度の暗い部屋はとても息苦しく、なんとも言えない絶望感が充満していた。そして、一日中、借金の返済を求める電話がリンリン鳴り響く。この昼夜を問わずに寄せられる脅迫まがいの電話に出ようものなら「殺すぞ！」と罵られるとは百も承知している。 実際に凄まれた経験もあった。 手にべっとり汗をかきながら、あえて受話器を手にする事もある。・・・最後に妻と会話を交わしたのはいつだろう？娘とは顔すら会わせていない。勤めている会社にも友人はほとんどおらず、 耐え切れない孤独から解き放たれる唯一の手段が脅迫電話に出て罵られることになっているのも事実だ。いつから、私の人生はこんなに堕落してしまったのか。なぜ、400万円もの借金を作っても競馬を止めることが出来ないのか？そう。私はほとんど意地になって競馬をやっているのかも知れない。的中馬券を手にして稼ぐことよりも、負け続けるのが当たり前の生活になってきている。競馬で稼ぐことは不可能なのか？それとも幻想に過ぎないのか？ そのままぁ〜！！ 周囲の目を顧ず、大声で叫ぶ。それも一度だけではない。「よしっ。がんばれ、もう少しだ。そのまま、そのままぁ〜」と、顔を真っ赤に紅潮させ、腹の底から声を張り上げ続けた。その声援が届いたという訳ではないだろうが、右手で握り締めていた 馬券は見事に的中。 足取りも軽く払戻窓口へ向かった。ズッシリと重みのある札束を手にすると思わず口元が緩み、 ニヤニヤと万馬券的中の余韻に浸る。その幸せ一杯の背中には、うらやましそうに見つめる多くの視線をひしひしと感じ、若干身の危険から警戒心も芽生えるが、これも勝者の宿命。悪い気はしない。 こんなにも心の底から興奮した的中は本当に久しぶりだった。 『馬券生活』も約一年余りが経過した。 言うまでもなく馬券生活者にとって競馬は仕事であり、的中馬券を手にするのは当然のこと。仕事と考えると、目先のレース結果に一喜一憂している場合ではなくなってくる。 少々鼻につく言い方になってしまうかも知れないが、万馬券的中の歓喜に震えるほどの興奮と感動がこみ上げてきたのはもう昔の話。最近では的中馬券を手にする喜びよりも、むしろ不的中の悔しさに快感を覚えるような日々を送っていた。さて、上記で紹介させて戴いたAさんとBさん。 こうして並べてみると同じ競馬狂でも大きな違いですよね？とても同一人物の『過去』と『現在』の比較には思えないですよね。 むしろ、違う人物と考えるのが自然に思えるほどに。 えっ！？ ・・・そうなんです。 一見、正反対の生活を送っているAさんとBさんですが、 実は全くの同一人物なんです！！！ そして、その本人とは他でもない。 今、あなたとお話させていただいている「私自身」であり、実体験から告白をさせていただいたのです。 申し遅れました。私「競馬をゲーム感覚で儲ける競馬予想実践会」を主宰しております ディープ押切こと長澤正人と申します。小学生の愛娘と妻、２人の家族を持つ29才です。 職業は投資競馬および、的中馬券コンサルタント。趣味は競馬、ふたご座のＢ型で無類の「競馬」好きです。今でこそ競馬一本で生計を立ておいしい料理やお酒を飲み、 毎週末の夜はキレイなお姉ちゃんと楽しいお酒を飲むのが週課作業となっていますが、 つい一年前までは一家心中も真剣に考えるほど生活苦におそわれていました。 競馬で作った借金が400万円、精神の不安定や、家族や友人との信頼、人間関係の崩壊。 正に、人生のドンのドン底にいた張本人なのです。 競馬で儲ける事はごく一部の勘が鋭かったり運が強い人、 一部のインサイダー情報を握った人など、限られた人にしかできないことだと思っていました。私のように、借金までして競馬を続けるようになると 卑屈にも、こんな現実しか起こらない |
